【洋画】信念を貫く大切さを教えてくれる映画「ベッカムに恋して」あらすじ&感想

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今回紹介するのは2002年のイギリス映画「ベッカムに恋して(原題:Bend It Like Beckham)」です!

サッカーをテーマに、恋や友情がつまった爽やかな青春コメディ映画

それに加えて、インド人家庭で生まれ育った主人公の女の子の葛藤も描かれていて考えさせられる作品です。

目次

 ▶あらすじ
 ▶期待と情熱のはざまで
 ▶登場人物たちの青春模様
 ▶ほどよくミックスされたサウンドトラック

あらすじ

主人公のジェスはロンドンに住むインド人の女の子。厳格なシク教徒の両親のもとで育ちました。

サッカーが大好きな彼女ですが、両親はジェスがサッカーをすることを認めてくれません。

ある日ジェスが公園でサッカーをするのを一目見たイギリス人の女の子・ジュールズは、ジェスを自分が所属するサッカーチームに誘います。

これをきっかけにジェスの生活は変化し始め、両親からの期待とサッカーへの情熱の間で葛藤しながらも、本当に自分がしたいことを見つけ出していきます。

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※以下ネタばれを含んでいるので、未見の方はご注意ください。

 

期待と情熱のはざまで

両親の期待に応えようとしながらも、自分の情熱をあきらめられないジェスの姿には、きっと多くの人が共感できるはず。

自分に期待をかけてくれている人たちを失望させたくない。でも自分が本当にやりたいことや進みたい道について、自分に嘘をつくこともできない。

ジェスがその2つの間で葛藤する姿は、どこか自分に重ねて見てしまうところがありました。

 

心奪われたのは、ジェスを演じるパーミンダ・ナーグラさんの、意志の強さを感じさせるきりっとした眼差し!

終盤ジェスがフリーキックで、憧れのベッカムのようにボールを華麗に曲げて見事ゴールさせるシーンは本当にかっこよくて、思わず息をのんでしまいました。

 

結局ジェスは両親にうそをつくのをやめ、自分がどれだけサッカーをしたいのか、まっすぐで素直な気持ちを家族に伝えることができました。

ジェスのお父さんは最初、自身が若い頃インド人として受けた差別にジェスも苦しんでほしくない、とサッカーに反対していました。

しかし彼女のまっすぐな思いを知って、最終的にはジェスが夢を追いかけるのを応援し、お母さんも納得してくれたのです。

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登場人物たちの青春模様

くっつきそうでなかなかくっつかないジェスとジョーのロマンスにはじれったくてどきどきしました!

ジョーはジェスに、両親に従うのではなく、自分のやりたいことをやるよう背中を押します。

一方でジェスもまた、自身が選手をやめる原因となった父親にジョーが再び向き合うきっかけを与えるのです。

 

エンディングでアメリカへ立とうとするジェスを空港まで追いかけてきて、再度自分の想いを伝えるシーンは素敵でしたね。

ジョー役のジョナサン・リース=マイヤーズは爽やか~な青年って感じでかっこよかったです。

 

またジュールズは実はずっとジョーに恋心を抱いていて、ジェスとジョーがキスしかけているのを見たときは一時ジェスとの友情が壊れかけます。

けれどジェスやジョーと誤解を解いた後は、意外ときっぱりと吹っ切ったみたい。

ジュールズ役のキーラ・ナイトレイさんは、ちょうど映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」で大ブレイクする前だったそう。

この映画のヒットでアメリカでも注目されるようになったと知って驚き。

キーラさんがボーイッシュな女の子を演じているのってあまり見たことがなかったので新鮮でした。

 

もちろん他の個性豊かな登場人物たちもなかなか面白かったです。

ジュールズのお母さんは、ジュールズとジェスが言い争いを聞いて娘がレズビアンだと思い込み、ジュールズの言動にひやひやしている様子がコミカルで面白かったです。

同性愛者のトニーや恋愛に奔放なピンキーも、それぞれジェスと同じようにインド人の今までの常識や考え方と自分の間で実は揺れ動いている場面も描かれていて、興味深かったです。

 

エンディングでは、ジェスとジュールズはアメリカへと旅立ち、2人がアメリカのチームにいる写真、そしてジェスの父がジョーとクリケットをしている様子が映し出されます。

思わず笑顔になれる、爽やかで気持ちのいいハッピーエンディングでした!

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ほどよくミックスされたサウンドトラック

またこの映画では、英語の音楽とインドの音楽がいい感じにミックスされているのにも注目です!

 

Curtis Mayfield「Move On Up」は、ジェスとジュールズが空港で家族に見送られながら出発するシーンで流れていました。

明るく陽気な歌で、困難に負けず前に進む勇気をもらえます。

この映画のメッセージにぴったりの挿入歌だと思いました!

 

あとTexas「Inner Smile」は、ジェスの姉・ピンキーの結婚式のシーンや、ジェスとジョーのキスシーンで流れていた曲。

ちょうど恋しているときの気持ちを思い出させてくれるような曲。

キャッチーでくせになるサビもお気に入りです。

 

主人公の女の子が出会いやスポーツを通して成長し、最後には夢をかなえる一歩を踏み出す様子に胸が打たれた作品。

見終わった後にはすがすがしい気持ちになれる、本当にお気に入りの青春映画です!



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