こんにちは、ぶたこです!
今回は英検1級とTOEICという、日本で最もメジャーな2大英語テストの難易度について、私なりの考えを書いてみたいと思います。
英検1級とTOEICのスコアの比較表はよく見かけますが、サイトや本によっても書いてあることが違ったりして、どちらが難しいんだろう?と私も以前はよく疑問に思っていました。
テストの形式が異なるので一概には比較できないかもしれませんが、英検1級合格・TOEIC985点を達成してみて個人的に思ったことをまとめてみました!
目次
▶英検1級とTOEIC900点、難しかったのは・・・
▶①必要な語彙が全然違った!
▶②対策にかけた時間が全然違った!
▶ちなみに英検1級とTOEIC満点だったら?
▶まとめ
英検1級とTOEIC900点、難しかったのは・・・
これは多くの人が想像あるいは感じている通りだと思うのですが、やはり英検1級の方が圧倒的に難しかったです!
英検1級はぎりぎりの点数でも合格は合格ですが、しっかり対策しないとそのぎりぎりラインにすら滑り込めないと思いました。
私がそう感じたのは、主に語彙面の難しさ・スピーキング対策の難しさの2つが大きかったです。
次の項では、これらをもう少し詳しく述べていきたいと思います。
①必要な語彙が全然違った!
まず第一に感じたのが、必要な語彙のレベルの圧倒的な違いです。
私が初めてTOEICを受けたときの英単語力は、大学受験の直後だったこともあり「ターゲット1900」を8割覚えているくらいでした。
これはTOEIC900点を取るのにはかなり役立ちましたが、英検1級合格レベルには程遠かったです。
まず先に受けたTOEICは、大学受験で覚えた英単語がそのまま役に立っていると感じました。
もちろんinvoice(請求書)とかreimbursement(払い戻し)とか、受験英語にはまず出てこなさそうなビジネスっぽい英単語もTOEICには出てきます。
けれどもこれらの重要単語は、問題集や模試を何冊かこなせば必ず出会う単語。
私は「金フレ」を愛用していましたが、最低大学受験の英単語帳+問題集や模試で知らない単語を拾ったオリジナルの単語帳でも十分高得点を狙えたのではないか?というのが個人的な感想でした。
一方で英検1級は、TOEICで900点越えした時の英単語力では全く太刀打ちできませんでした。
TOEICで900点越えした時に「ひょっとすると、そろそろ英検1級が射程圏内かもしれない!」と思って、英検1級を受けることを決めたんです。
けれどその後、意気揚々と大問1の語彙問題を解いてみたら・・・ほぼ全部勘で解かざるを得ませんでした(汗)
英検1級の語彙が超絶難しいというのはなんとなく知っていましたが、まさかこんなに未知の単語ばかりだとは思わず衝撃を受けました。
受験の際に使用した「パス単」はもう1ページ目から知らない単語があって、必要な英単語数が本当に違うと痛感。
「パス単」に出てくる英検1級レベルの単語は、確かに英字新聞や洋書、海外ドラマでちょくちょく見かけるのですが、いまだに見慣れない単語も多いですね・・・。
②対策にかけた時間が全然違った
単語の暗記にももちろん英検1級は時間がかかったのですが、それ以外の対策にもかなり時間を割きました。
英検1級とTOEICの大きな違いといえば、やっぱりスピーキングがあるかどうか!
受験英語寄りの勉強が多く、普段話す練習をあまりしてこなかった自分には、これは結構ハードなものでした。
TOEICのときももちろん、単語帳に加え問題集や模試を2、3冊解くなど対策には時間を取りました。
けれどそれは新しく知識をつけるというよりは、基本単語・文法の確認・時間配分のシミュレーションといった、今までにつけた自分の英語力をTOEIC用にチューニングするといった感覚でした。
さらにスピーキング・ライティングの対策はせずに済むので、英検1級と比べると対策時間はかなり少なめだったと思います。
一方で英検1級は、一次試験もですが、特に二次試験試験に向けてTOEICの何倍もの時間をかけました。
英検1級の二次は、普段どれだけ英語を話す機会があるか?あるいは練習をしているか?がもろに出ます。
私のような帰国子女でも留学経験者でもない人は、意識的にスピーチの練習をするなど、それなりの対策をしないと合格するのは難しいと感じました。
一次試験に一発合格できた私は、このまま二次もいけるかも?と調子に乗って、スピーチの表現集をぱらぱら~と見たり、過去問を見ながら数回スピーチしてみる程度の対策しかしていなかったんです(本当に今思い返すと、そんなんで受かるわけないでしょ!と自分に言いたくなります笑)。
案の定二次試験で撃沈し、このままでは悔しいので次は絶対合格したい!と思い、本気でスピーチ対策を始めました。
次の二次試験までの数か月間、トピックを見てスピーチを組み立ててみる → 辞書や解答例を見ながら自分のスピーチをブラッシュアップする → もう一回スピーチしてみる、という練習を、毎日少しずつ時間を取って繰り返していました。
これが効果的だったのか、2回目の受験では何とか二次の合格点を超えることができたんです。
リスニング、リーディングだけのTOEICと異なり、4技能をテストされる英検1級はやはり付け焼刃の暗記だけでは合格するのは難しいと思いました。
ただ対策に時間はものすごくかかったものの、合格後に自分の英語力がぐんと伸びている!と感じられたのも英検1級でした。
ちなみに英検1級とTOEIC満点だったら?
ちなみに英検1級とTOEIC990点であったら、TOEIC満点の方がある意味難しいと思いました(満点は取ったことがないので断言はできませんが)。
私は前回のTOEICテストでは985点を取れましたが、じゃあ万全の対策をしてもう一度受けたら990点を取れるか?と考えると、それほど簡単ではない気がするんです。
TOEIC900点台後半を目指すようになると、その時の自分のコンディションや時間配分のスムーズさ、問題の難易度・・・といった自分の知識や練習量以外の運的な要素にも左右されてしまうと思います。
英検1級は時間制限こそあるものの、長文読解やライティングなどじっくり深く考える問題も多いですよね。
TOEICは高得点を目指している人にとっては特に、タイムアタック的な要素があるというか、すぱぱぱぱと素早く作業をこなしていく感覚があると思います。
しかし時間配分を考えながら全問解き終わる(かつミスをしない!)というのは、TOEIC高得点者のなかでもまだ難しいと感じる方も少なくないのではないでしょうか。
私は正答率を下げないようにしつつ、最大限にすばやく読むというのが、試行錯誤が必要で難しいなあと思った部分です。
まとめ
結論として、英検1級とTOEIC900点にはかなり難易度の差があると思いました。
けれどTOEIC900点台になれば、語彙力とスピーチ力を磨くことで英検1級にも十分合格の可能性がある、というのが私の考えです。
単語帳や過去問に取り組みながら知らない単語を覚えていくこと、そして様々なトピックに関する基礎知識をつけつつ本番形式でスピーチの練習を繰り返すこと。
TOEICでつけた基礎力にこの2つの練習をプラスすることで、英検1級合格にぐっと近づくのではないでしょうか?
これらが英検1級とTOEIC900点を比較してみて、私が思ったことです。
もしこれらの英語テストの難易度について疑問に思っていた方に、この記事が役に立てればとてもうれしいです!
↓英検1級に合格するまでに行った勉強法を詳しく書いています。
↓TOEICで900点以上を取得するまでに行った勉強法を詳しく書いています。
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