こんにちは。
今回はNetflixで最近見たドラマ、「The Expanse(エクスパンス-巨獣めざめる-)」のシーズン2のあらすじと感想を書いてみたいと思います!
本格SFドラマであるだけに、一度見ただけではなかなかストーリーがつかめない部分もあったシーズン1。
シーズン2はさらにスケールもアップして初見では???となる部分も多かったかもしれません。
それでもシーズン1で起きたエロスの大惨事の謎が徐々に解き明かされていく過程はとても面白く、後半に進むにつれてばらばらになっていたピースがつながっていくように事件の全体像が見えてきます。
目次
▶エロスを襲った惨劇の真相
▶さらに深まるプロト分子の謎
▶地球と火星の緊迫した関係
▶明らかになるプロト分子にまつわる陰謀
▶シーズン3に向けて気になること
エロスを襲った惨劇の真相
シーズン1で描かれたむごたらしい出来事ののち、エロスは封鎖され、誰も立ち入ることはできなくなりました。
あの青い物体(プロト分子)は太陽系外からもたらされた新種の生物で、他の生命体を吸収することで成長するということ、そしてエロスは生物兵器実験の場所として選ばれたということが判明します。
このプロジェクトの中心となったドレスデン博士を見つけたホールデンたちでしたが、プロト分子の研究を続けさせてほしいという博士をミラーは射殺してしまいます。
さらに深まるプロト分子の謎
プロト分子が蔓延するエロスをこのままにはしておけないと、フレッド・ジョンソンはノーブー号を使ってエロスを太陽に衝突させる計画を立て、ホールデンも合意します。
この計画の実行中にホールデンは、無断でエロスに立ち入り自分の命令に背こうとする医師の船を爆破しますが、その破片がミラーたちがエロスに設置しようとしていたの爆弾のひとつを損傷。
ミラーは指で押さえていないと爆発してしまう爆弾を持って、一人エロスに残ることを決意します。
しかし、ノーブー号がエロスに衝突すると思われた瞬間、なんとエロスが移動し、衝突を自ら回避したのです。
しかもエロスは高速で地球に向かって進んでおり、このままだと両者が衝突するという危機が訪れます。
そんななかミラーは、プロト分子のレベルでジュリーがまだ存在するということを知ります(プロト分子がジュリーに感染したとき、どういうわけかジュリーもプロト分子に感染し返した)。
ミラーはこれを爆破してエロスを停止させようとしていましたが、実はジュリーも自分にエロスを操る力があると気付いておらず、地球に帰りたいという思いから無意識にエロスの進行方向を地球に向けていると知ります。
最終的にミラーは、エロスを金星に衝突させるようジュリーを説得し、2人はそのまま星同士の衝突による衝撃に飲み込まれます。
エロスは消滅し、ホールデンたちが隠し持っていたプロト分子のサンプルも危険すぎるということで太陽に向けて発射し、プロト分子は完全に消滅したと思われました。
地球と火星の緊迫した関係
クリスジェン国連副次官は、アーリンライト国務次官がジュール=ピエール・マオ(ジュリーの父)とグルであり、自分の身も危ないことに気付き、護衛を雇います。
火星はフェーベ・ステーションを破壊しますが、地球も火星の衛星・ディモスを破壊したことで、惑星間の緊張は高まります。
そんななか、食料供給の中心である木星の衛星・ガ二メデで激しい戦いが起こり、星の上空を覆う巨大なミラーは破壊され、地上も壊滅的な状態になるという事件が発生します。
そのときガ二メデでパトロールにあたっており、火星軍・国連軍のなかで唯一生き残ったドレーパー下士官は、国連軍の6人が宇宙服を着ていない謎の男に追いかけられ発砲していたこと、再び目を覚ました時には仲間が全員虐殺され人間ではない何かが自分の目の前に立っていたという記憶を語ります。
しかし地球における和平会議での証言では、火星軍の上官に嘘をつくように圧力をかけられます。
明らかになるプロト分子にまつわる陰謀
ガ二メデ難民船で目覚めた植物学者のプラックスは、姿の見当たらない娘・メイがミラーの崩壊の際に死んでしまったのだと絶望します。
ティコステーションでは、ホールデンたちがガ二メデの戦いと同時刻にプロト分子の反応があったことを突き止めます。
早期免疫劣化症で通院していたメイは、壊滅的な被害を受けた4区で働く小児科医のストリックランドによって戦いの直前に連れ出されており、プラックスは娘がまだ生きているかもしれないと告げられます。
ホールデンたちは監視カメラに映るストリックランド医師とメイたちを追って、ガ二メデの旧ステーションへと向かいます。
そこでプロト分子に感染した子供を発見し、何者かが弱い免疫システムを持つべルターの子供を使ってプロト分子と人間の交配種を作ろうとしていたことを知ります。
しかしメイの行方は分からないままです。
一方ドレーパー下士官は、火星軍の上官の態度を不審に思っていたところ、クリスジェンから新兵器の実験である「プロジェクト・カリバン」について知らされます。
最初は信じていませんでしたが、上官を力づくで問いただし、自分たち火星軍のメンバーを生贄にしてドローンで観察していたと知ります。
マオは火星向けの兵器としてプロト分子を使って怪物を作り出し、火星に売る前にデモンストレーションしていたのです。
火星の裏切りを知ったドレーパーは、地球に亡命を求めます。
クリスジェンはドレーパーたちと共にマオのもとに向かいます。
しかしそこで、プロト分子を兵器化し、全宇宙の武器商人として金儲けをしようとするマオの計画を知ります。
コルシェノフを毒殺したアーリンライトは、マオにクリスジェンを殺すよう命令しますが、ドレーパーが間一髪でクリスジェンと彼女の護衛を救い出します。
またホールデンのロシナンテ号の貨物室には、プロト分子と人間が融合したあの恐ろしい姿の怪物が侵入します。
一時ホールデンの命が危機にさらされますが、プラックスの機転でその怪物が放射能にひかれるのを利用して船外におびき出し、エンジンの排気によって焼き殺します。
シーズン3に向けて気になること
さて次シーズンに向けて注目したいポイントは、
●ナオミがフレッド・ジョンソンに渡したプロト分子のサンプルはどうなるのか?
シーズン2の終盤、ナオミはホールデンにプロト分子を破壊したように見せかけて実はこっそり残していたこと、そしてそれをフレッドに渡したことを告白。
地球も火星もプロト分子をめぐって争う今、べルターもプロト分子を持つべきだと言うナオミ。フレッド・ジョンソンがまともに使うとは思えないし、シーズン3ではなにかやらかしてくれそうな予感。
またシーズン2で恋人同士になったホールデンとナオミですが、これが2人の関係に亀裂を生むことになりそう・・・。
●ドーズは一体どこへ?何を企んでいるのか?
ドーズは、プロト分子研究に関わる科学者で唯一の生き残りのコルタサルを連れ去り、宇宙の彼方に姿を消します。
一体彼は何をするつもりなのか、気になります。
●マオの計画はどうなるのか?
エンディングシーンでは、マオのもとで動いていたストリックランド医師と、眠った状態で保存されるメイやほかの子供たちが映し出されます。
マオもあの爆発で死んだとは思わないし、シーズン3でもプロト分子を利用して兵器を開発し、金もうけに使う計画を進めるのでしょうか。
●金星では何が起こっているのか?
国連のチームはプロト分子を観察するため、金星の地表に接近していきますが、突然船が静止し木端微塵になってしまいます。
エロスと金星の衝突で破壊されたと思われたプロト分子は、実際には成長し続けていたのでしょうか。
シーズン3はアメリカで2018年スタートとまだまだ先ですが、今から続きが気になって待ちきれないです!
↓新しい海外ドラマを探している方にはこちらもおすすめです。
↑ドラマの原作となったジェイムス・S・A・コーリィによる小説「The Expanse」シリーズの1巻目、「Leviathan Wakes」。
小説版は現在全部で6巻あり、2017年12月には7巻目が発売予定というロングシリーズです。
↑同じく「The Expanse」シリーズの2巻目、「Caliban’s War」。
ちなみにシーズン2は、1巻目「Leviathan Wakes」の後半と2巻目「Caliban’s War」の大部分をほぼ網羅しているそう。
↑1巻目の日本語翻訳版である「巨獣めざめる」(上巻)はこちら。
↑1巻目の日本語翻訳版である「巨獣めざめる」(下巻)はこちら。